6月28日(木)、ダンディーの町のあちこちに突然大きなペンギンの像が出現しました。
あちこちに見覚えのないペンギンが出現してるんだけど、何かのイベント?カウパレードみたいなやつ? pic.twitter.com/fKIspXB74R
— 杉本優(Yuno Dinnie) (@yunod) June 28, 2018
調べてみたところ、ちょうどMaggie’s Penguin Paradeというイベントがスタートしたところでした。
ダンディーのウェストエンドにあるナインウェルズ病院に併設されているマギーズ・センター(Maggie’s Centre)というチャリティの募金イベントなのだそうてす。マギーズ・センターはがん患者にサポートを提供しているデイケアセンターで、1995年にエディンバラに設立され、現在ではスコットランドだけでなく英国各地にあります。
大きなペンギン像は全部で80体。ダンディー市内の観光のみどころを中心に、パースやセント・アンドリュースなど周辺の町にも設置されています。各ペンギン像にスポンサーがついており、それぞれ異なるアーティストがカラフルにデコレーションしています。ペンギン探しのためのマップやステッカーブックも用意されていて、スタンプラリーのように80体を回って楽しもう、という企画です。パレードが終了する9月22日には、80体のペンギンがすべてオークションにかけられ、その収益がマギーズ・センターに寄付されます。
なぜペンギン?と思うかもしれませんが、ダンディーは南極調査船ディスカバリーが建造された都市なのでコウテイペンギンとのゆかりが深く、以前から町の中にペンギン像が置かれていて、町のマスコット的な存在になっています。
夏休みの子供たちが楽しめるイベントとして企画されたものですが、観光客や住民にも人気のようです。私もスタンプラリーとまではいきませんが、新しいペンギンを探そうといつもの散歩ルートを外れて足を伸ばしたりと楽しんでいます。
また、関連教育企画として、ダンディーのすべての学校ではそれぞれハーフサイズのベイビー・ペンギンをデザイン・装飾しました。デザインの町ダンディーらしい取り組みですが、同時にペンギンの生態や自然保護について学ぶ教育パックも用意され、多面的な教育プロジェクトになりました。このベイビー・ペンギンは全部で97体あり、イベント終了後は各校に展示されるそうです。