スコットランドFAQ – 9(バグパイプについてのツイートまとめ)

例によってTwitterの「スコットランド」キーワード検索を読んでいたら、こんな会話が進行していた。

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amekura101: ボヘミア地方にバグパイプっていうイメージが湧きにくい。

amekura101: 手元のハーヴァード音楽辞典だと、ヨーロッパだけでなく、北アフリカ、中近東、中央アジア、インドでも人気があった/あると書かれていました。うーん。イメージ (先入観) っていうのは恐ろしいものですねえ。ありがとうございます。 @shostakovich @maroemon

maroemon: そうですね。でも実はかなり広く分布しているんですよね。個人的には東欧だとポーランドのが有名という感じを持っています。RT @amekura101: ボヘミア地方にバグパイプっていうイメージが湧きにくい。

maroemon: @amekura101 それなのに、なぜスコットランドのやつだけがこんなに有名になったのか、調べたら面白そうですよね。誰かやってくれないかなあw

amekura101: 観光、帝国主義、ナショナリズム、民族ステレオタイプの創生、なんて勝手にキーワードを出してみたり。 RT @maroemon: @amekura101 それなのに、なぜスコットランドのやつだけがこんなに有名になったのか、調べたら面白そうですよね。誰かやってくれないかなあw

tinouye: @maroemon わたしは単純にあの服装とセットで有名なんであって、バグパイプだけだったらきっと有名になってなかったと思います。

maroemon: @tinouye なるほど、他と同じなのにそれだけが突出して知られているケース、ということですね。そういうケースは、なにか特別な要因が関係してそうですし、調べると面白ろそうですね。

tinouye: @maroemon 問題を矮小化するようで申し訳ないですが、単にマーケティングとして売るという行為も、最近はやりのご当地ものやご当地グルメみたいなのも、別にそこにしかないわけぢゃない場合を考えると人工的にそれを作る方法論かも。

maroemon: @tinouye いえいえ、見落とせない視点だと思います。スコットランドのバグパイプを考えたときに、例えば「音楽の都ウィーン」という類のイメージがどう作られて消費された/されているのかという問題を連想しました。

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ので、部外者なんだけど乱入してみた。この間のキルト話とも関連があるので、以下に乱入ツイートをまとめてみました。

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個人的な推測ですが、大英帝国軍での使用の影響は大きいと思います。<バグパイプ=スコットランドの固定観念 RT @maroemon: @amekura101 それなのに、なぜスコットランドのやつだけがこんなに有名になったのか、調べたら面白そうですよね。誰かやってくれないかなあw
posted at 01:51:10

(バグパイプ=スコットランドの固定観念:続き)英国陸軍ではスコットランドのハイランダー連隊というのが幾つもあって、勇猛果敢な歩兵隊というので非常に重用されました。アフリカでの領土拡大から第一次大戦まで、エピソードに事欠きません。 RT @maroemon: @amekura101
posted at 02:08:59

(バグパイプ=スコットランドの固定観念:続き)ハイランダー連隊の攻撃はバグパイプが先頭に立ち、キルト着た歩兵集団がその後について敵陣に突っ込んでいくというスタイルでした。どんな劣勢でもお構いなし。神風攻撃歩兵版というイメージ。 RT @maroemon: @amekura101
posted at 02:13:20

(バグパイプ=スコットランドの固定観念:続き)バグパイプの音と共に現れるキルト軍団という突飛さもあってすごくインパクトが強かったらしいです。で、このスタイルで世界に版図を広げたから世界的にイメージが定着したのではないかと。 RT @maroemon: @amekura101
posted at 02:18:06

(バグパイプ=スコットランドの固定観念:続き)ちなみにバグパイプ楽隊って歴史が古いところはみんな軍楽隊だし、民間のバグパイプ楽隊も通常は軍用キルトスタイルのユニフォーム着ますね。スタンダード曲は進軍用行進曲中心。 RT @maroemon: @amekura101
posted at 02:22:49

(バグパイプ=スコットランドの固定観念:続き)そして日本の場合バグパイプ×キルト(=スコットランド)というイメージを植え付けたのは「キャンディキャンディ」だと思うんですが、あの「丘の上の王子様」もミリタリーキルト着てましたw RT @maroemon: @amekura101
posted at 02:27:06

スコットランドFAQ – 6

Maratさんという方から質問をいただきました。

こんにちは。
スコットランドに留学しようと考えている者です。

質問なのですが、エッセイによるとスコットランド訛りは
好感度が高く、評判がいいとのことですが、それはスコットランドの
どの地方の訛りを意味しているのでしょうか?

また、スコットランドの地方それぞれの訛りの特徴は
どのような感じなのでしょうか?

ご教授お願いします。

ご質問にあるエッセイというのはこちらですね。

エッセイ・ふだん着のスコットランド
5章 スコットランド人って何だ? ~ 標準スコットランド弁

方言が特定の印象を喚起される、というのは日本語でもありますよね。例えば大阪弁を聞くと自動的に吉本芸人とか大阪のおばちゃんとかいったステレオタイプのイメージが喚起されて、なんとなく「大阪弁をしゃべる人」=「がさつ」といった先入観がついつい入ってしまう、でも同じ関西方言でも京都弁の場合はおっとりと上品なイメージがある、という具合。英国内のアクセントについても同じように無意識に固定されたイメージがあるようです。さらに英国では階級によるアクセントの違いというのもあって、いわゆるオックスブリッジアクセントや「クイーンズイングリッシュ」は一般大衆にとっては「上品で知的」ではなく逆に「すまし返って偉そうな感じ」といったネガティブな印象を与えることもあります。で、各種アクセントについて人々がどんな印象を受けるかという研究調査を行ったところ、スコットランド訛りの人からは「温かみがあって信用できそうな印象」を受けるという結果が出たのだそうです。この結果については、特にスコットランド内のどのアクセントという厳密な区分はしていないようです。確かにひとくちにスコットランド訛りといっても地域や階層によりいろいろなアクセントがあります。が、平均的、標準的な、あまり地方色の強くないスコットランド訛り、というものは存在します。

BBC Scotlandのニュースキャスターの例


政治家の例

温かくて信頼できる感じ、するでしょうか?

スコットランド方言全体に当てはまる特徴については以下のページも参照してください。
http://en.wikipedia.org/wiki/Scottish_English
(英語ページ)
※日本語ページもありますが(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E8%8B%B1%E8%AA%9E)、今のところ書きかけ状態で、英語版ほど詳しくありません。

次にスコットランドの地方それぞれの訛りの特徴ですが、言葉で説明するのも難しいので、例を拾ってみます。違いがわかるでしょうか?

ただし、同じ地域の出身の人でも階級差によるアクセントの違いや世代間での違いが存在し、また上記の例も知人同士の会話を録音しただけの非常に聞きにくいものと、カメラを意識してわかりやすく話しているものが混在していますので、この地方では誰もがこのように話しているということではありません。あくまで参考例ということで。

Stranraer: 南西部

Glasgow: 西部

Edinburgh: 南東部

Fife: 東部

Dundee: 中部

Aberdeen: 北東部

Highlands: 北西部

なお、最初のStranraerの人の話は私もさっぱりわからないです(苦笑)。
EdinburghとHighlandsの若い人の録音は聞きやすいと思います。ちなみにEdinburghの人は「グラスゴーの不良少年の話し方の真似」というビデオも作っていて(http://www.youtube.com/watch?v=ewo0HwyND-c)、こちらは同じ人が普通に話しているビデオに比べて格段にわかりにくいと思います。比べてみてください。(でも本人はグラスゴー訛りをまねしたつもりでもやっぱりエディンバラ訛りの不良少年になってる・・・(笑)。)
個人的には、Fifeのヒゲのおじさんの話し方は前のダンナのお父さんの話し方とすごく似ていてとても懐かしく感じました。

スコットランドFAQ – 5のおまけ

そういえば、数年前に鉄道でウェストハイランドのモーラー(Morar)に行った時の事。
グラスゴーからモーラーまでの長い道中で、近くに座っていた若いカップルが、おもむろに取り出したのはValvona & Crollaの袋。エディンバラの有名なデリカテッセンです。私たちと同じく、エディンバラから来ていたのでしょう。袋の中から出てきたのはおいしそうなバゲット、スモークサーモン、クリームチーズ、生ハム、サラダ、そしてシャンパンのボトルとプラスチックカップ。2人は列車の座席でおもむろにサンドイッチを作り、シャンパン片手に優雅な車中食を始めたのでした。あれ、おいしそうだったなあ。こちらはグラスゴーの駅の売店で買い込んだサンドイッチをかじりながらじろじろ眺めるばかりでした。

いっそデリとかでいろいろ買って食べる、というのもありかもしれません。Valvona & Crollaの他、Peckham’s(こちらはグラスゴー・エディンバラに数店あり)もなかなかおいしそうなものを売ってます。有名どころのほかにも小さなデリなどあちこちにあります。また、パン屋さんなどでもけっこうおいしいところがいろいろあるので使えそう。

スコットランドFAQ – 5

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なお、スコットランドFAQに掲載してほしい質問がありましたら、質問募集の投稿にコメントとして送ってください。お待ちしています!

スコットランドの水は飲めますか。

水道水を飲んでも大丈夫です。軟水なので日本人にも違和感はないと思います。地域によっては水道水がとてもおいしいところもあります(水源がいい)ので試してみてください。なお、ハイランドや離島に行くと、水道水が茶色く濁っていてびっくりすることがありますが、錆や泥ではありません。泥炭地質なので水が泥炭を透過する際に色がついてしまうのです。清流の水もこの色です。スコッチウィスキーづくりに使われる水でもあり、水質には問題ありませんので安心してください。

スコットランドは食事がまずいと聞いたので不安です。

スコットランドでもおいしいものはおいしいのですが、当たり外れがけっこうあるのは確かでしょう。

エディンバラとグラスゴーについては、The List誌(日本の「ぴあ」やロンドンの「Time Out」のような雑誌)が年に1度別冊として”Eating & Drinking Guide”を発行していて、我が家ではこれを毎年買って外食のバイブルにしていました。レストランは料理タイプ別のカテゴリーに分類され、高級レストランだけでなく、パブの食事や博物館・劇場などのカフェ、テイクアウトの店までカバーしています。各カテゴリーについて”Hit List”というおすすめのお店のリストがついているのが便利。別冊を買うと6ポンドくらいしますが、オンライン版もあります。
http://www.list.co.uk/eating-and-drinking/

エディンバラ・グラスゴー以外の地域については、The Listの別冊にも車で気軽に行ける範囲内でいくつか掲載されてはいるものの、数が少ないです。基本的には、地元の人に聞いてみる、というのが外れクジを避けるにはいちばん確実な方法でしょう。夕食を出さないB&Bなどでは、聞けば教えてくれると思います。レストランつきのホテルだと嫌な顔されるかもしれませんが。

個人的な印象としては、

  • ショッピングセンターのセルフサービスレストランや駅のカフェなど一人で気軽に入りやすい食事処はたいていまずい
  • フィッシュ&チップスは店による当たり外れが大きいので地元の評判を聞くべき。あるいは行列になっている店を狙う(行列がない場合揚げたてでなく作り置きになっていてまずいことが多い)
  • マクドナルドは信じられないほどまずいので、どうしても国際チェーンのハンバーガーを食べたいならバーガーキングにすべき
  • インド料理・タイ料理は比較的外れが少ないと思う
  • イタリアンもまあまあいけることが多い気がする
  • スコットランドのフィッシュ&チップス店はイタリア系住民が経営していることが多く、ピザもやっている場合がある。そういう店のピザはわりとおいしいことが多い
  • 中華はけっこう外れがある(特にtakeaway)
  • ケーキ(生菓子)類は外れが多い。スコーンやパウンドケーキなどの焼き菓子の方がおいしい
  • スコットランドの日本料理には期待しない方がいい

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スコットランドFAQ – 4

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スコットランド旅行でお奨めの行き先は?

どんなものに興味があるのか、スコットランドの何が魅力で行くのかによってもちろん違ってきます。
また、私が行ったことがない場所も多いので、スコットランド全土をくまなく旅した結論としてこれをお奨めする!というようなお奨めはできないのですが、以下に私にとってのお奨めを挙げてみます。

エディンバラ (Edinburgh)

スコットランドの首都にして玄関口。これはやっぱりはずせないでしょう。私自身エディンバラの住民だったわけですが、住民から見てもエディンバラは魅力的な町です。首都といっても小さな町なので、中世から続くオールド・タウンと、18世紀の都市計画によって誕生したニュータウン、ふたつの町並みのコントラストを徒歩で歩き回って感じてみてください。8月のフェスティバルシーズンには国内外から観光客が大挙して訪れ、宿を取るのが非常に難しくなります。この時期の訪問を考えている方、宿の確保はお早めに。

スターリング (Stirling)

ここも私が住んでいた町、スコットランドでの最初の1年を過ごした町でもあるので特別な愛着がありますが、それを抜きにしても魅力のある歴史の街です。エディンバラをふた回りくらい小さくしたようなイメージですが、お城はこの町の方が魅力的だと個人的には思っています。

セント・アンドリューズ (St Andrews)

言わずと知れたゴルフの聖地で、ゴルフ好きならもちろん必ず訪れたい町ですが、ゴルフになんか興味ないという人にもお奨めしたい魅力のある町です。エディンバラからは日帰りで手軽に行ける距離ですが、ファイフの海岸沿いの小さな町や村を回りながらの1泊旅行として行くのも良さそう。

トロサックスとメンティース湖 (The Trossachs and Lake of Menteith)

ハイランドに行かずに手軽にハイランド気分を楽しめるのが、2002年に国立公園になったトロサックスエリア。エディンバラ、スターリング、グラスゴーから日帰りで手軽に行ける距離です。観光客に人気のハイランド牛は、ハイランドよりもトロサックスの方がたくさんいる気がする・・・。トロサックスと言えばアバフォイルあたりからカトリン湖を中心としたエリアですが、寄り道できるならメンティース湖もお奨め。スコットランドで唯一ロッホ(Loch)ではなくレーク(Lake)という呼称がついているこの湖、中に浮かぶ小島にボートが出ていて、教会の廃墟を見ることができます。

ローモンド湖 (Loch Lomond)

歌にも歌われるローモンド湖は、表面積ではスコットランド最大の湖(水量ではネス湖に次いで2位)。グラスゴーからドライブに行くのに手ごろな距離なので、天気のいい日には、西側(ダンバートン側)の道は車で大渋滞します。私のおすすめは湖岸東側(スターリング側)。西側と比べて道路がよくないのですが、その分手つかずな自然が感じられ、のどかさを楽しめます。車道は途中で終わってしまいますが、歩道が続いています。

ダンケルド (Dunkeld)

スコットランドの中央部でハイランドの玄関口とも言えるパースシャーは、スコットランドの魅力が詰まったエリア。「歴史のある町・エリア」はスコットランド中にたくさんありますが、ここの歴史はピクト人時代までさかのぼり、中世の町エディンバラやスターリングとは違う顔を持っています。ダンケルドの町の中心にある大聖堂も見どころですが、この町に来たらぜひウォーキングにトライしてください。川沿いのコース、森の中に入っていくコースなどたくさんのウォーキングコースが設定されていて、ウォーキングマップ(インフォメで入手)を見ながら標識を辿っていくだけでパースシャーの自然が満喫できます。お奨めはHermitageコース。

オークニー諸島 (Orkney Islands)

スコットランド本土の北に位置するオークニー諸島は、15世紀にスコットランド領になりましたがそれまではノルウェー領で、バイキング時代の伝統が今も残っている土地です。また、石器時代の遺跡がたくさんあり、考古学好きにも魅力的なエリア。私はオークニー本島しか行っていませんが、オークニーは大小あわせて70以上の島々から成り、そのうち20ほどが有人島。時間に余裕があるなら、本島以外の島々も訪れてみてください。

アイオナ島 (Isle of Iona)

スコットランドの心のふるさとアイオナ島は、スコットランドの西海岸沖、インナーヘブリディーズ諸島のひとつで、マル島の近くにあります。スコットランドにキリスト教を伝えた聖コルンバが最初に僧院を開いた土地で、ケルト的キリスト教の歴史が色濃く残るこの島には、今も各地から人々が集まり、キリスト教に根ざした「アイオナ・コミュニティ」の活動に参加しています。また、僧院の墓地には代々のスコットランド王が眠っています。小さな島ですが、不思議と心にしみる風景があります。

グレンコー (Glen Coe)

道がいいのでスコットランド南部からでも車で比較的簡単に行くことができるハイランド名所。レンタカー無しの旅ならグラスゴーからバスがあります。悲惨な殺戮の場となった悲劇の地でもありますが、ハイランドの美しい自然を存分に楽しめます。ウォーキングのメッカですが、本格登山や、冬にはスキーもできます。

アロウェー (Alloway)

スコットランド南部は全体に車がないと行きにくい場所が多く、私は行っていないところが多いのですが、なぜか何度も訪れているのがロバート・バーンズの故郷アロウェー村。グラスゴーから鉄道とバスを乗り継いで行くことができます。バーンズが書いた詩「タム・オ・シャンター」に出てくる風景が、そっくりそのまま残っています。

その他番外編

・グラスゴー (Glasgow)

中村のセルティック移籍以来、訪れる日本人も増えたというグラスゴー。昔は重工業の町で、工業撤退とともに沈滞していた町ですが、近年の努力でおしゃれなショッピングのメッカとして大変身を遂げつつあります。意外と(?)見どころもいろいろあるし、下町気性のグラスゴーっ子をピープルウォッチングするのも一興?

・スカイ島 (Isle of Skye)

ダンナに「スコットランドでお奨めのところを3つ挙げてみて」と聞いたら、エディンバラ、ダンケルドと並んで出てきたのがスカイ島。実は私この島とは相性が悪くて(私が近づくと天気が大荒れになる)未だにまともに見て回ることができていないんですが、西ハイランドの魅力が詰まった島(だそう)です。

・メルローズ (Melrose)

私は行ったことないんでコメントできないんですが(すいません)、スコットランド南部の名所のひとつ(だそう)です。ボーダー地方には有名な寺院(Abbey)が点在しており、メルローズ寺院は中でも必見(だそう)。また、時間があるならドライブ、サイクリング、ウォーキングなどによる寺院巡りにもトライしてください。

スコットランドFAQ – 3

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冬のスコットランドを旅行してみたいんですが。

あまりおすすめできません。
前回のFAQでお勧めはサマータイム期間、と書きましたが、その理由として挙げた点がそのまま冬をお勧めできない理由になります。

1) この時期は日が短いので、いろいろ見て回るのに不便。
2) 観光のオフシーズンなので、特に田舎ではアトラクションが閉まっていることも多く、観光オプションが限られてしまう。

冬至の頃のスコットランドでは、日の出が午前9時過ぎ、日没は午後3時半くらいです。まともに明るい時間はもっと短くなるし、天気が悪い場合は明るい時間なんかないということもあります。真っ暗な中を雨風に吹きさらされて観光しても楽しくもなんともないし、行ってみたら閉まっていたなんてことになったら踏んだり蹴ったりです。冬にだって晴れる日ももちろんありますが、晴れていても日は短いですから、それを楽しむことができる時間ははるかに減ります。

なお、どうしても冬の旅行をご希望する方は、冬と夏で交通機関のスケジュールが変わりますのでチェックするようにしてください。B&Bも冬季休業のところが多いので、事前予約したほうがいいです。また、山間部では天気が変わりやすく、悪天候では低山でも遭難者が出ることがあります。十分気をつけてください。

スコットランドではどのくらい雪が降りますか。

雪は多くありません。関東地方と変わらないのではないでしょうか。日本の豪雪地帯とは比較になりません。山間部はもちろん平野部よりは雪があり、スキーができるところもありますが、そういうところでも冬の間中ずっと雪があるわけではありません。雪が多くない土地の常で、雪が降ると交通が大きく影響されます。冬の旅行の場合、移動計画は余裕を見てください。

スコットランドでクリスマスを過ごしたいと思っています。

スコットランド(英国全てそうですが)のクリスマスは、日本のお正月のようなものです。スコットランド人のほとんどは家族と一緒にクリスマスを祝います。日本の正月と違うのは、そのためスコットランドではほぼ全てが閉まってしまうこと。鉄道もバスも全休、お店も(パキスタン系の人がやっている小さな店を除いては)休み、レストランも営業しているのはわずかで、事前予約必須。当然観光施設も全て休みだし、B&Bも大体休み。したがって、クリスマスのスコットランドでできることといったら、大きなホテルの食事つき「クリスマス宿泊パック」で泊まって、人っ子ひとりいない通りを散策することくらいです。車がなければ町から出ることすらできません。タクシーも予約必須、料金は普段の倍です。

エディンバラでは毎年クリスマスマーケットが出たり、クリスマスイベントがいろいろ行われますが、それは全てクリスマスのイベントであり、イブの日までで終わりです。クリスマスそのものには何もなく、クリスマス休みが終わってから今度は大晦日の年越しイベントプログラムに入る、という形になります。したがって、スコットランドのクリスマスを楽しむには、12月中旬から24日までの時期を狙うか、27日以降に入って年越しイベントに参加するかどちらかにし、25~26日は避けた方がいいと思います。なお、交通機関が止まってしまうのはお正月も同じですが、レストランなどはクリスマスよりも開いているところが多いようです(年越しイベントに来ている客狙いと思われる)。また、クリスマス・正月の全面運休前後は交通機関の運行スケジュールが大幅に変更されます。クリスマス直前などはかなり込み合うので気をつけてください。

スコットランドFAQ – 2

スコットランドFAQを続けます。
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スコットランドに行くのにいちばんいい時期はいつですか。

サマータイムの期間中に行くことをお勧めします。
ヨーロッパでは3月の最終日曜日から10月の最終土曜日までがサマータイムとなっています。。
スコットランドを含む連合王国の日本との時差は、冬季は9時間ですがサマータイムの期間中は8時間になります。
なぜサマータイムを勧めるのかという理由は2つあります。

1) この時期は日が長いため、いろいろ見て回りやすい。

参考までに、スコットランド各地の月別平均日照時間グラフを示します。
平均日照時間 - UK気象庁データ
ちなみに東京の場合、平均日照時間は雨が多い6月と10月を除くと、年間大体いつも月140~180時間くらいになっているようです。
(参考資料:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/camp/0206.pdf
スコットランドでの夏と冬の日照時間の差は、天気の影響もないわけではありませんが、基本的には日の出から日の入りまでの時間の差によるものと考えてけっこうです。

詳しくはこちらも読んでみて下さい。
ふだん着のスコットランド:もっと光を!

2) 観光シーズンなので、アトラクションが閉まっているといった心配もなく、いろいろ観光できる。

※なお、年によってサマータイム開始がイースターの後になる場合、同じ週末の場合、前になる場合とありますが、サマータイムの方が先に来る場合はイースター後まで待つことをお勧めします。イースター週末から営業を始めるアトラクションというのがけっこうあるからです。

雨が降らない/天気が良い/気候が良い時期はいつですか。

特に決まっていません。サマータイム期間内の方が一般にサマータイム外より気温も高く、日照時間も長いですが、行った時に天気が良いかどうか、雨に降られるかどうかは全く運次第だと思ってください。

なお、「サマータイム」という名前はあくまでも時計が「夏時間」にセットしてある、というだけの意味であり、この期間が夏だ、ということではありません。スコットランドの夏はいつ頃か、というのも難しい質問で、陽気がいい時期、というのがあまりはっきりしていないのです。基本的にスコットランドでは、夏というものは「終わってみて初めていつだったのかわかるもの」となっています。日が長い6~7月頃がいちばん気温も高そうですが、必ずしもそうはならないようで、4月頃がいちばんいい陽気で、その後は10月頃までずっと天気が悪くて寒かった、という年もあれば、9月が夏日続きだった、という年もあります。確実に言えるのは、サマータイム以外の期間に夏が来ることはない、ということだけです(日が短すぎて気温が上がらないから)。

詳しくはこちらも読んでみて下さい。
ふだん着のスコットランド:スコットランドは寒いのか?

なお、スコットランドでは大体において、西北に向かうほど雨が降りやすく、南東に向かうほど雨が少ないという法則があります。これは、偏西風が大西洋で湿った空気を拾い、スコットランド西海岸の陸地に着いたところで雨として落としていくためで、特に北西部は山がちなので雨が降りやすくなっているのです。従って、時期よりも行き先を考慮した方が、雨に降られる率を下げることができます。ところが、全国的に天気が良い時には、気温は西側の方が上がりやすい、という傾向もあります。これは、スコットランドの西側が暖流に面しているのに対し、東側では北海の寒流が天然の冷房の役割を果たしているせいだと思われます。さらに、北海側(東側)では気温の上昇と共に北海から霧が発生しどんよりとした天気になってしまう、Haarと呼ばれる現象が起きることもあります。そういう意味では、天気に恵まれた旅をするためにはスコットランドの中央部あたりを狙ってみるのが賢明策かもしれません。

スコットランドFAQ – 1

しばらく前に予告したスコットランドFAQを、まずはブログ上で始めることにしました。
というわけで第一弾です。

スコットランドってどこにあるんですか?

地図を見てください。ここをクリックすると地図が開きます。マーカーが立っているのがスコットランドです。

下の地図の赤く塗ってある部分がスコットランドです。
スコットランド(Wikipediaより)

スコットランドってイギリスじゃないんですか?

あなたにとって「イギリス」とは何かによって(*1)答えは違います。
(1) イギリス=England?
(2) イギリス=United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland?

*1: 「英国」と「イギリス」の項も参照してください。

(1)の場合、答えは「ノー」です。スコットランドは「イングランド」とは別の国です。
(2)の場合、答えは「今のところはイエス」です。スコットランドは「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国(以下連合王国と略す)」の一部です。イングランドも同じです。ただしスコットランド議会では独立を目指す政党Scottish Nationalist Partyが2007年の選挙で与党となったため、今後スコットランドが連合王国から独立することもあり得るかもしれません。そうなったらこのFAQの答えももっとシンプルになりますね。

スコットランドって国なんですか?

なかなか微妙な質問です。スコットランドは英語でCountryと表現されます。この単語を辞書で引くと、「国」という定義が載っているはずです。また、スコットランドはよく”Stateless Nation”と呼ばれます。「Stateの無いNation」ということになりますが、StateとNationという単語を辞書で引くと、ここでも両方とも「国」という定義が載っています。「国の無い国」では何のことだかわかりませんが、Stateという単語は政体としての国、国家のことを意味します。Nationという単語は人の集合体としての国、民族のことを指します。Countryは地理的なエリアとしての国です。スコットランドはCountryでありNationでもあるが、Stateではない、つまり国土および民族という面から考えたときには国として存在しているのだが、国家ではないという状態にあるわけです。ちなみにスコットランドは1707年までは国家としても存在していました。が、1603年以降は隣国イングランドとスコットランドという2つの王国を同じ王家が治めるという状態になっていたことから、1707年にスコットランド議会が解消され、両国の政体が統一されて連合王国が誕生し、「国家スコットランド」は消えてしまったのです。

そういう事情で過去約300年は「国家ではない国」状態だったスコットランドですが、1999年にはスコットランド自治議会が誕生し、その議会で2007年にはスコットランド独立を党是に掲げる党が政権に就いたという近年の流れを見ると、「国家ではない国」状態が解消され、独立国家スコットランドが再登場するのも時間の問題かもしれません。そうなったらこのFAQの答えももっとシンプルになりますね。

スコットランドFAQ質問募集

東京に引っ越してからのろのろとウェブサイトの更新にとりかかってるんですが、そろそろ「スコットランド情報」セクションに手をつけようかなあと思っています。

で、以前「小岩スコットランド」時代にやっていた掲示板を復活させるかどうか考えていたんですが、やっぱり今のところはやらないことにしました。で、その代わりといっては何ですが、「スコットランドFAQ」というページを作ろうと思っています。
以前掲示板やメールでスコットランド旅行を計画している人からよく質問を受けていたので、よく聞かれた質問についてまとめたページを作ってまめに更新すればその方が使いやすいかなと。

で、スコットランドFAQに掲載する質問をここで募集しますのでコメントとして書き込んでください。

とりあえず今掲載予定の内容はこんな感じ。

よろしく!